2015.4.19
傘の修理方法1
傘の骨が曲がったときや折れてしまったときには、
傘の大きさに応じて、三ツ爪や四ツ爪という金具を使って修理します。
まずは、骨の断面の歪みやねじれを取ってあげましょう。
骨が折れたときには、断面も歪んでしまっていることがほとんどです。
断面のUの字を元通りにしておきます。
骨が曲がるときには、たいていねじれるようにして曲がりますから、
骨のねじれもできるだけまっすぐにしておきます。
ラジオペンチが2本あると便利です。
次に、骨の曲がった箇所や折れた箇所に爪を当てて、
ラジオペンチで位置を決めながら、爪をしっかり折り込みます。
このとき、外側の爪を折り込みながら位置を決め、
内側の爪でしっかり固定するのがポイントです。
骨折れがひどい場合には、骨そのものの交換が必要なときもあります。
傘骨を交換するとなると、骨と傘を固定している中綴じの糸を
すべて外してからの作業になりますから、
新たに傘を作るのと同じくらい手間がかかります。
無理をせずに、傘専門店にご相談ください。
手元が抜けたときには、中棒に接着剤をつけて、手元を差し込みます。
それだけではゆるい場合は、中棒に木綿糸を巻きつけてから
手元を差し込むとしっかり固定されます。
手元そのものを紛失してしまった場合には、迷わずご相談ください。
市販の手元では、サイズが合わないことがあります。
また、お使いの傘の手元が汚れてしまったなどの理由で、
交換をご希望される場合も、ご相談いただければと思います。
最も修理が難しいのは、雨漏りがするときです。
雨漏りの原因を突き止めるのは意外と難しいものです。
どこかに穴が空いているのであれば、天気の良い日に傘を
太陽に透かして見れば穴の空いた箇所がわかります。
そうではなくて、中棒から雨水が伝わってくるようであれば、
傘のてっぺんにかぶせてある陣傘という部分を疑います。
陣傘と中棒の間に隙間があれば、ここを瞬間接着剤で埋めておきましょう。
念のために、傘の表と裏に防水スプレーをかけておくと安心です。
防水スプレーをするときには、目立たない箇所で色落ちしないか
確かめてからにしてくださいね。