もくじ

1、お手入れせずに使い続けるとどうなるのか

2、レインウェアを長持ちさせるために気をつけること

3、レインウェアは洗濯OK?

4、撥水効果が落ちてきたらアイロンで復活

 

1、お手入れせずに使い続けるとどうなるのか

レインコートやレインポンチョなど、レインウェアにはさまざまな種類がありますが、そのどれもが定期的なお手入れを必要としています。

お手入れをしないで雨天時だけ出して使い、脱いだら即袋に収納してしまうと、レインウェアについたままの水滴がカビを発生させる原因になります。

また、せっかく透湿性や撥水性の高いレインウェアを購入しても、お手入れを怠っているとそれらの機能性も下がってしまうので要注意。

そのようなことがないように定期的なお手入れをおすすめします。
レインウェアを使用した後はもちろん使う頻度が少なく、しまいっぱなしになっているレインウェアも時々は取り出して洗いましょう。

湿っぽい場所に収納していたり、たたみっぱなしにしていたりすると折りシワがついてその部分が傷みやすくなります。

2、レインウェアを長持ちさせるために気をつけること

レインウェアを長持ちさせるためには、普段の取り扱い方や保存方法にコツがあります。

主なポイントは以下の4つです。

①直射日光を避ける

直射日光が当たる場所でレインウェアを保管していると紫外線が生地にダメージを与え、コーティング材がはがれて撥水性が低下したり、色褪せしてしまったりすることがあります。

そうかといって陽の当たらないじめじめした場所に保管するとカビの発生の原因になりますので、直射日光が当たらずに風通しの良い場所に置いておくと良いでしょう。

②撥水剤を使用する

どんなに丁寧に使っていたとしても、時間とともにレインウェアの撥水性は低下してしまいます。
しかし、撥水性は正しいお手入れをすることで再現可能です。

レインウェアを洗濯した後には撥水剤をかけてあげると、再度撥水性が高まります。
市販の撥水スプレーで十分対応可能ですので、ぜひひとつ用意してみてください。

③正しい保管方法で保管する

レインウェアは高温多湿な場所を避けて、直射日光の当たらない涼しい場所に保管するのがベストです。
たたみじわがつくとそこから劣化しやすくなるので、クローゼットの中に吊るし干ししておくのかおすすめです。

クローゼットに保管する場合は防湿剤を使用するなどして、湿気の発生に気を配りましょう。

④レインウェア着用時のインナーは通気性の良いものを選ぶ

通気性の悪い綿などのインナーを着ているとレインウェアの内部が蒸れやすく、水分でびっしょりになってしまいます。

レインウェアの外だけではなく中もすぐ乾くように、速乾性の高いインナーを選びましょう。

3、レインウェアは洗濯OK?

現在市場で販売されているレインウェアの多くは、洗濯機で洗濯可能です。

しかし、ディスカウントショップやコンビニなどで販売されているリーズナブルなものは、洗濯機にかけるとしわくちゃになってしまうことが多いので必ず洗濯マークを確認し、生地にやさしい洗剤を選ぶようにしましょう。

①洗濯できるかは洗濯マークを確認!

レインコートにも一般的な洋服同様に、こちらの画像のような洗濯マークがついているので、こちらを確認したうえで洗濯をするようにしましょう。

たとえば「弱40」と表記されていれば、洗濯機の弱水流モードで約40℃のお湯を使って洗えます。

洗う温度が高いと汚れが落ちやすくなりますが、その分生地が傷みやすくなるため気をつけましょう。
「弱30」表記もよく見られます。

また、丸いマークに「ドライセキユ系」と描かれたマークもありますが、 こちらは石油系洗剤によるドライクリーニングができるデザインです。

細菌はこのマークは丸のなかに「F」と描かれたデザインに変わってきています。

「手洗い 30」などと描かれたマークは、基本的に洗濯機の使用を避けて30℃のぬるま湯で洗うようにしましょう。

一般的な洗剤はアルカリ性のものですが、手洗いをするときには中性の洗剤を使用することをおすすめします。

②おすすめの洗剤

レインウェアは一般的におしゃれ着などを洗濯するときに使用する、おしゃれ着を中性洗剤を使って洗うとよいでしょう。

レインウェア専用の洗剤もあり、こちらを選べばさらに清潔な状態に保てます。

 

洗濯石鹸もありますがこちらは生地に石鹸が残りやすく、すすぎ落しにくいという特徴があります。

石鹸が生地に残ってしまうとレインウェアの内側の水分が逃げにくくなるので、要注意です。

 

また、柔軟剤が含まれている洗剤はレインウェアの撥水性を低下させてしまうので、極力避けるようにしてください。

③洗濯機で洗う時の手順

洗濯機でレインウェアを洗う際には、まずマジックテープやファスナーをすべて閉めましょう。

収納できるタイプのフードは外に出します。

 

洗剤は水の量に合わせて出し、すすぎの回数を多めにして洗濯をスタートさせます。

すすぎまで終わったら洗濯を終了してレインウェアを取り出してください。

 

レインウェアは水を通さないため脱水をしても意味がなく、洗濯機を傷めてしまいます。

④手洗いする場合の注意点

レインウェアを手洗いする場合は洗面器やたらいにぬるま湯を張り、中性洗剤をひたして押し洗いをしていきましょう。

 

スポンジや柔らかい布を使うと、汚れをピンポイントで落とせるようになります。

全体を洗い終えたら、洗剤の残りがないよう丁寧にすすぎましょう。

⑤正しい乾かし方

レインウェアの洗濯が終わったら、水気を絞ってハンガーに吊るし、風通しの良いところで干しましょう。

直射日光が当たる場所はレインウェアの機能性を低下させてしまうので、陰干しするようにしてください。

このときバスタオルに包むと、レインウェアの水気が取れやすくなります。

4、撥水効果が落ちてきたらアイロンで復活

何度もレインウェアを使っていると、どんな高性能なウェアでも撥水効果が下がってきます。

 

しかし、この撥水効果も水処理を加えることによって、復活できることをご存知でしょうか。

乾いたレインウェアには60~120°の低温でアイロン処理をかけると、撥水効果が再現されるので、ひと手間かけて熱処理をしてみましょう。

 

デリケートな生地の場合は、アイロンではなくドライヤーを使うのも有効です。

撥水性が復活しなかったり、もっと撥水性を高めたいと考えたりしている方は、撥水スプレーをかけて仕上げをするようにしてください。

 

レインウェアの近くから吹きかけると色ムラが発生しますので、少し離れた場所からかけることをおすすめします。

 

お気に入りのレインウェアは、できることなら長く愛用したいものですよね。

そのためには定期的なお手入れが必要です。

 

「最近レインウェアが雨をはじかなくなってきたかも?」と感じている人は、ぜひ試してみてくださいね。